●同社はAIで画像診断医の読影を支援するソリューションを開発
●「ケア・プラットフォーム」は米FDAから15の承認を取得
医療用画像処理システムを開発するイスラエルのアイドック(Aidoc)はこのほど、シリーズDの資金調達ラウンドで1億1,000万ドルを獲得した。同社のソフトウエアは人工知能(AI)を用いて画像診断医の読影を支援することができる。調達した資金は技術開発の促進、販売体制拡充及び市場拡大に振り向ける予定。
同社の「ケア・プラットフォーム」は米国食品医薬品局(FDA)から15の承認を取得しており、卒中、脊椎骨折、肺塞栓症、脳内出血などを検出できる。製品はイスラエル国内の大手医療機関6社で採用されている。
同社のワラク最高経営責任者(CEO)は、今後様々な医療機関のシステムに適合させ、医療ワークフローへの統合を進化させると述べた。
今回のラウンドは、民泊アプリのエアービーアンドビー(airbnb)や音楽ストリーミングサービスのスポティファイ(Spotify)の資金調達にも参加した米国のTCVベンチャーズと、AIや機械学習(ML)関連企業に特化したアルファ・インテリジェンス・キャピタル(AIC)が主導した。その他の参加企業には、台湾のチャイナ・インベストメント・キャピタルの海外投資部門で香港に拠点を持つCDIBキャピタルがある。