ライダーセンサーのイノヴィズ、韓国市場に進出

●韓国の送電線検査システムメーカー、ジョウォンと提携

●ジョウォンは自社のソリューションにもライダーを活用

自動運転車向けライダー(LiDAR)センサーの開発を手がけるイスラエルのイノヴィズ(Innoviz)・テクノロジーズは12日、韓国の送電線検査システムメーカー、ジョウォン(Joowon)とライダー製品の販売促進で協力することで合意したと発表した。ジョウォンは国内の産業機械や重機メーカーなど様々な分野でイノヴィズの製品導入を拡大していく。

送電線の検査や分析は通常、手作業で行われ、摩耗した部品や障害の多発する箇所、植生による干渉などをコストと時間をかけて検出して送電網の信頼性を確保している。ジョウォンの架空配電線路自動分析システム(TADS)は送電線の検査と分析を自動化するもので、架線の検査と管理にかかる費用を最大80%節約することができる。同社の次世代型TADSはイノヴィズのライダーセンサーを使い、電線と周辺の植生の3Dモデルを迅速かつ正確に作成する。これにより検査費用削減と質の向上を実現する。

ジョウォンは熱画像処理に関する設備の生産と開発を行っており、韓国電力公社(KEPCO)などとも提携している。

イノヴィズは自動運転車などで利用されるライダー製品のソフトウエアや認識ソフトを開発している。

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