北マケドニア、EU加盟交渉開始へ

●隣国ブルガリアとの対立解消に向けた仏の仲介案を議会が承認

●ブルガリアは6月に拒否権取り下げの決議を採択

欧州連合(EU)加盟を目指す北マケドニアの議会は16日、歴史認識を巡る隣国ブルガリアとの対立解消に向けたフランスの仲介案を賛成多数で承認した。これによって加盟国ブルガリアが北マケドニア加盟への反対を取り下げ、加盟交渉が開始される。

EUは2020年3月の首脳会議で、加盟候補国だった北マケドニアとの加盟交渉開始を正式承認した。しかし、ブルガリアが拒否権を発動し、交渉開始は先送り状態となっている。

こうした状況を打開するため、今年上期にEU議長国を務めたフランスが、北マケドニアは国内のブルガリア系少数民族の存在を憲法で認めるといった仲介案を提示した。これをブルガリア議会が6月に受け入れ、賛成多数で拒否権取り下げの決議を採択。マケドニア議会が承認すれば決着することになっていた。

上部へスクロール