●生産能力増強のため育種農場の整備などに投資する
●同社の技術はカットや皮むきの手間を省ける青物野菜を生産
イスラエルのフードテック企業、グリーンオニキス(GreenOnyx)はこのほど、地元グラノート中央協同組合を主幹事とする複数の投資家から1,800万ドルを調達した。現在、別の投資機関とも500万ドルの投資で交渉を進めており、総調達額は2,300万ドルとなる見込み。調達資金は国内、ニューヨーク、パリにマーケティングチームを立ち上げ、生産能力増強のため育種農場を整備することなどに投資する。
グリーンオニキスは2013年の設立で、カットしたり皮をむくなどの手間がなくそのまま調理に使用できる青物野菜を生産する技術を開発した。同社の育種農場は世界初となる。現在、商業化に向け国内および欧州、米国の企業と事業提携を進めている。
グリーンオニキスは昨年、新規株式公開(IPO)を計画したが、市場環境や投資家の反応が鈍く約2,500万ドルの調達目標が困難となったことから取りやめた。株主構成は創業者カップルや個人投資家のほか、不動産開発大手のヴィラール(Villar)、試験農場の設立などで戦略提携するキブツ・マガル(Kibbutz Magal) が機関投資家に名を連ねる。