チェコ国営電力CEZ、トルコ合弁を一部解消

●合弁会社AKCEZの株式50%をトルンラル・グループに売却

●CEZは09年にトルコ市場に参入、今後も別の合弁事業を継続

チェコ国営電力(CEZ)はこのほど、トルコ合弁の電力会社AKCEZの株式売却で、同国の企業グループ、トルンラル・グループと合意したと発表した。トルンラル・グループはAKCEZの株式50%を取得する。合弁相手のAKK KグループはAKCEZの残り株式を今後も保持する見通し。CEZは昨年来、売却に向け入札を行っていた。競争当局とエネルギー規制局の承認を経て取引が完了する。

トルンラル・グループのバシュケント・ガスは国内2位のガス販売事業者で、イスタンブール株式市場の上場企業。もう一つのグループ企業、トルンラル・エネルジ・サナイ・ヴェ・チツァレットASは同グループの投資持株会社で、バシュケント・ガスの過半数株を保有している。

AKCEZは送電、配電及び電力関連サービスを提供する3社を傘下に持つ。その内の1社、セダシュは約200万世帯にエネルギーを供給しており、総延長6万キロメートルの送電網を運用している。2012年の発送電分離後に設立された配電会社のセパシュは180万世帯に電力を供給する。21年設立のセパシュ・スマート・ソリューションズはエネルギーの効率化に関わるサービスを提供している。

CEZは2009年にトルコ市場に参入した。今後も別の合弁企業で再生可能エネルギーやガスによる発電事業を行うアケネルジ(Akenerji)・エレクトリク・ウレティムASを通して同国での事業を継続する。アケネルジの総設備容量は1,224メガワット。

上部へスクロール