●資金は自動車業界向けのOSとデベロッパーツール開発に投じる
●ソフト開発と認証に要する時間の短縮を目指している
革新的な技術ソリューション(ディープテック)に取り組むルーマニアのスタートアップ企業、OxidOSはこのほど、シード期資金調達ラウンドで120万ユーロを獲得した。主幹事は欧州投資銀行(EIB)の欧州地域開発ファンドも出資するアーリーゲームベンチャーズで、複数の投資家が参加した。資金は自動車業界向けのオペレーティングシステム(OS)とデベロッパーツールの開発に投資する。
OxidOSは自動車用ソフトウエアの開発で経験が豊富な5人のルーマニア人により設立された。車両コンポーネントの統合に関わる企業と自動車メーカー向けソフトウエア会社がソフト開発と認証に要する時間を短縮できるようなソリューションの開発を目指している。安全性を損なわずに最大40~50%の時間を短縮できることを目標に掲げる。
自動車産業では車の機能制御・監視能力を向上させるため、車載用マイクロコントローラーの搭載が加速している。現地オンライン情報サイト『Romanian Insider』によると、これに関わるソフトの需要が拡大し、同ソフト市場は年率平均24%で急成長しているもようだ。