がん予防の個別化に向けたソリューションを開発している。多遺伝子リスクスコア(PRS)技術に基づき、がんの遺伝的要因を正確に検出し、早期発見や個別医療の実現を支援する。現在、乳がん、前立腺がん、小腸がん、悪性黒色腫(メラノーマ)の4つのがんを対象に検査サービスを展開している。今夏実施したシードラウンドでは230万ユーロを調達しており、ドイツなど欧州の新市場開拓に振り向ける方針だ
PRSは人の遺伝子の数百から数百万の変異情報をまとめ、スコア化したもの。個人の出自や年齢、性別にスコアを組み合わせることで、がんの発症リスクを計算し、予防や早期発見につなげることができる。
今回のラウンドでは複数の投資家のほか、欧州連合(EU)の研究開発促進機関である欧州イノベーション・技術研究所(EIT)が50万ユーロ、エストニアとノルウェー間のビジネス協力を支援するノルウェーの助成プログラム「グリーンICT」が20万ユーロを助成した。EITはAntegenesの乳がん検査ソリューション「AnteBC」をエストニア、ポルトガル、スウェーデンで実施するとともに、欧州全体に拡大する目的。グリーンICTは同様にAnteBCをノルウェーで実施する目的だ。
同社は2018年の設立。検査料金はAnteBCの例で、過去に一度も遺伝子検査を受けたことのない人向けの検査キット一式が195ユーロ、過去の検査結果をもとに新たに検査を受ける人は35ユーロとなっている。
Antegenes
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