英パワーハウス・エナジー、ポーランド企業と合弁で廃プラから水素抽出

●リサイクル不能とされてきた廃プラから水素を抽出

●新設する合弁会社は両社の折半出資とする

モジュール式エネルギー回収システム開発の英パワーハウス・エナジーグループ(PHE)は、ポーランドの水素技術企業ハイドロジェン・ユートピア・インターナショナル(HUI)と合弁で、廃プラスチックから水素を生産する施設を設置する。ウェブ専門誌『ハイドロジェン・セントラル』が23日報じた。新設する合弁会社は両社の折半出資とする。工事の開始時期など詳細は今後詰める。

HUIが本社を構えるポーランド中部のコニンにプラントを建設する。これまでリサイクル不能とされてきた廃プラをPHEの技術で合成ガスに変え、ガスから水素を抽出する計画だ。年間100万トンの廃プラを処理するとともに、国内の7万8,000人の炭鉱労働者の一部を雇用することを目指している。

HUIは昨年5月、同プロジェクトに独工業ガス大手リンデが参加する見通しを明らかにしていた。PHEは声明で、「東ヨーロッパでの出来事」により、必然的にプロジェクトは遅れる可能性が高いとコメントしている。

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