●添加物ながら、食品原材料表示は「タンパク質」
●加工方法を明確に表示するクリーンラベルのトレンドにも合致
イスラエル発の新興企業ミーラ(Meala)・フードテックが、食品添加剤メチルセルロースに代わる「機能活性化タンパク質(functional activated protein)」の製造法を開発したと発表した。植物由来の代替肉の粘度を高め、ゲル化する機能を有するが、食品原材料表示では「タンパク質」となるため、添加物に敏感な消費者にも受け入れやすい製品づくりが可能となる。食品成分の加工方法を分かりやすく表示する「クリーンラベル」のトレンドにも合致する。
ミーラによると、同社の機能活性化タンパク質は生体触媒によって作られる。すでに植物由来のハンバーガーやケバブなどでその実用性が確かめられているという。主な特徴ととして◇本物の肉に近い食感を実現◇あくまでも添加物として使える◇さまざまな植物性タンパク質から作り出せる――などをあげている。
ミーラは2020年の創業。食肉と代替肉との差をなくし、健康なビーガン製品を開発することを目指している。イスラエルのキッチン・フードテック・ハブから投資を受けている。
まずは代替肉分野で確固とした足場を築き、将来的には乳製品や魚介類、卵の代替品の業界にも進出する方向だ。