●マツダの現地生産終了の方針を受け、同社保有株を取得の方向
●両社は2012年にウラジオストク工場の運営を開始
ロシアの自動車メーカー、ソラーズ(Sollers)が、マツダとの合弁会社の完全買収に動いている。マツダがロシア現地生産を終了する方針であることを受け、マツダ保有株を取得する方向で交渉を進めているという。
マツダはロシアのウクライナ侵攻を受け、今年3月、合弁会社のウラジオストク工場への部品供給をストップ。4月下旬までに同工場の生産を停止した。ロシアの侵攻が長期化し、再開の見通しが立たないため、同国での生産終了に向けてソラーズと協議に入った。
ソラーズの26日発表によると、同社はウラジオストクで他ブランド車を生産する計画で、これに向けた交渉が終盤に入っている。ただ、工場が再稼働する時期は明らかにしていない。
マツダとソラーズは、2012年にウラジオストク工場の運営を開始した。SUV(スポーツ多目的車)のマツダ「CX-5」、セダン「Mazda 6」のほか、ソラーズブランド車を製造してきた。