スロバキアのMATSUKO、欧州有力通信会社とホログラム通話で提携

●ホログラム通話は通話者の3D画像を投影する仮想通信の一形態

●独テレコム、仏オレンジ、西テレフォニカ、英ボーダフォンが参加

スロバキアの3Dディスプレイ開発会社、マツコ(MATSUKO)は9月27日、欧州の有力通信サービス会社とホログラム通話の試験プロジェクトを行ったと発表した。ホログラム通話は、顧客が自分のホログラム3D画像を通常の通信セッションに簡単に投影できる仮想通信の一形態で、次世代のコミュニケーション方法として注目されており、今回、ドイツテレコム、仏オレンジ、西テレフォニカ、英ボーダフォンが参加した。今後も技術改善で協働するほか、リアル感の高い仮想イベントやプレゼンテーションを制作、配信する可能性についても検討する。

今回参加した通信会社は携帯端末上で現実と仮想世界をつなぐプラットフォームの開発にも取り組んでいる。スマホカメラで撮った2D動画をクラウド上で3Dホログラムに加工し、明瞭な3D動画を仮想現実など様々な環境に組み込めるようにする。現在、試験プラットフォームでは次世代移動体通信システム(5G)の特性を使い、リアル感のある3D画像の創出に挑戦している。

マツコは2010年の設立で、3Dの立体映像の出力装置である立体ディスプレイ(体積表示デバイス)を開発している。仏タイヤ大手ミシュラン、スイス製薬大手ノバルティス、米IT大手マイクロソフトなど国際企業を顧客に持つ。

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