ハンガリーが新規設備の系統接続見合わせ、ソーラー設備業界が抗議

●余剰電力を販売できなければ設備購入の利点が失われると反論

●政府は発電設備の新設に見合う系統容量の無さが理由と説明

ハンガリーの太陽光発電・太陽熱集熱器業界連盟(MNNSZ)は15日、免許未取得の太陽光発電設備について電力網との接続を見合わせる政府の方針に対し、強く抗議する立場を表明した。余剰電力を販売できなければ設備購入のメリットが失われ、「ソーラーシステムを支援する」としていた政府の従来方針に相反するとしている。

ゲルゲイ・グヤーシュ首相府長官は13日の閣議で、今後免許を取得する太陽光発電施設について、当面、電力網との接続を禁じる方針を明らかにした。欧州連合(EU)の復興基金の後押しで再生可能エネルギー発電設備を新設する計画が増えているが、それに見合う系統容量がないため、規定変更が必要になったと説明している。

MNNSZによると、自家用電力のためだけに太陽光発電設備を導入するとなると採算がとれなくなり、太陽光発電の普及にブレーキがかかるのは避けられない。

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