2022/10/26

自動車

ソフトバンク子会社、エストニアの新型自動運転車両を日本で展開

この記事の要約

●オーブテックの「ミカ(MiCa)」を日本向けに開発し導入する●同モデルは自動運転レベル4に対応ソフトバンク子会社のボードリーと、自動運転技術を手がけるエストニアのオーブテック(Auve Tech)は24日、戦略提携で合 […]

●オーブテックの「ミカ(MiCa)」を日本向けに開発し導入する

●同モデルは自動運転レベル4に対応

ソフトバンク子会社のボードリーと、自動運転技術を手がけるエストニアのオーブテック(Auve Tech)は24日、戦略提携で合意したと発表した。オーブテックの新型シャトル「ミカ(MiCa)」を日本向けに開発し、市場投入する。来年度中に公道で走行させることを目指す。

「ミカ」はオーブテックが21日に発表したばかりの、自動運転レベル4に対応するシャトルだ。従来モデルよりも周辺環境を把握する能力を高めたほか、ステアリング、ブレーキ、コンピューター、センサーなど安全に関する全てのシステムを二重に備えることで、故障リスクを最小限に抑えているという。

また、◇障害物回避機能で完全自律型の無人運転が可能◇急速充電モデルでは1時間で充電完了◇全長4.2メートル、全幅1.8メートル、全高2.5メートルという小さな車体でも大人8人が快適に乗車できる◇積雪や豪雨などの環境下での走行にも対応――といった特徴がある。

ボードリーとオーブテックは、今年度中に「ミカ」の日本仕様車を導入し、ボードリーが開発した運行プラットフォーム「ディスパッチャー(Dispatcher)」と接続させる。そのうえで、来年度に日本の公道で走行させることを目指す。

ボードリーは、自動運転などを活用した持続可能な公共交通の実現に取り組んでいる。同社によると、すでに国内外で合計120回以上の実証実験を行ったほか、国内2カ所で自動運転バスを実用化した。「ディスパッチャー」はこれまでに、25種類以上の自動運転車両との接続が可能になっている。

オーブテックは2018年の創業。乗客や物資を輸送するための自動運転システムの開発・製造を手がける。自動運転シャトルをラストワンマイル輸送の新たな選択肢と位置付け、乗用車や従来型公共交通機関では対応しづらい領域での需要を見込む。

同社のシャトルは、すでに世界12カ国で運行中。昨年には国内のタルトゥ大学と共同開発した水素燃料電池シャトルが発表された。