セルビア中銀が11会合連続で利上げ、政策金利5.5%に

●12月インフレ率は15.1%、さらなる上昇を予想

●利上げによりインフレ期待を抑え、物価を安定させる

セルビア中央銀行(NBS)は9日、政策金利を0.25ポイント引き上げ、5.5%に設定した。インフレ率のさらなる上昇が予想される中、インフレ期待を抑えて物価を安定させるため11会合連続となる利上げに踏み切った。昨年4月からの上げ幅の合計は4.5ポイントに上る。

12月のインフレ率は前月から横ばいの15.1%となり、17カ月ぶりに上昇に歯止めがかかった。エネルギー価格の下落を反映したものだが、食品は値上がりが続いており、中銀はインフレ率が今年の1-3月期も上昇すると予想する。

中銀は声明で、世界的な価格上昇圧力と、主にユーロ圏からの外需の減退が国内経済の減速につながると指摘。今後の金融政策は、これらマクロ経済の動向と地政学的な状況を踏まえて行うとする意向を繰り返した。

また、利上げにより通貨ディナールの対ユーロの為替レートを安定させることが物価の安定に寄与するとの認識も示した。

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