●初受注となる全長18メートルの連接式モデルが含まれる
●運転支援システム「モービルアイ・シールドプラス」を搭載
ポーランドのバス大手ソラリスは17日、独アシャッフェンブルク市と燃料電池バス12台の受注契約を結んだ。自治体系交通事業者シュタットヴェルケ・アシャッフェンブルク・フェアケアーにより、2024年から運行が開始される。12台の中には同社にとり初の受注となる全長18メートルの連接式モデルが含まれる。
12台の内訳は、全長12メートルの「ウルビーノ12ハイドロジェン」が10台、同18メートルの連接式「ウルビーノ18ハイドロジェン」が2台。「ウルビーノ12」は出力125キロワット(kW)の駆動モーター2個と出力70kWの燃料電池を、「ウルビーノ18」は出力240kWの駆動モーターと出力100kWの燃料電池を搭載する。屋根にある水素燃料タンクの個数と容量は、「ウルビーノ12」が5個で合計1,560リットル、「ウルビーノ18」は8個で合計2,130リットル。どちらのモデルも蓄電用の高性能リチウムイオンバッテリーを搭載する。
運転支援システムとして、イスラエル・モービルアイ社の死角監視・警告システム「モービルアイ・シールドプラス(Mobileye Shield+)」を搭載する。また、自社開発の遠隔診断システム「eSConnect」を装備。これによりバス事業者は車両のバッテリー残量と航続可能距離、電力消費量などの情報をリアルタイムで取得でき、フリートの最適な運用が可能になる。
ソラリスはこれまでに燃料電池バスを200台以上受注している。