●EV用駆動部品・システム、蓄電池、軽量材料が重点対象
●GREMOには国内の部品大手11社などが参加
スロベニア政府は向こう5年間で自動車産業のデジタル化・気候変動対策(グリーン・トランスフォーメーション:GX)に2億ユーロの助成を実施する。具体的には、国内の自動車部品業界団体であるオートモービル・クラスタ(ACS)が進めるグリーンモビリティ・イニシアチブ(GREMO)のプロジェクトを支援する。
政府とACSは9日、助成に関する合意をまとめた戦略提携協定に署名した。具体的には、◇電動車(EV)用駆動部品・システム◇蓄電池◇軽量材料――に重点を置く。
GREMOは2年前に、移動手段(モビリティー)の脱炭素化を実現し、持続可能性を確保するための新技術を開発する目的で立ち上げられた。将来的には、スロベニアを同技術の開発の中心地に育て上げたい意向だ。している。
ロベルト・ゴロブ首相は、製造業が総生産に大きく貢献している事実を指摘。自動車産業のデジタル化・GXが国内経済開発における優先プロジェクトの1つであると言明した。
GREMOでは、スロベニア自動車産業の売上高を昨年の51億ユーロから2030年までに78億ユーロへ引き上げる目標を掲げる。従業員1人当たりの付加価値は6万ユーロから9万ユーロに、従事者数は約2万人から2万4,000人へ増やす意向だ。