●現地紙によると、工場建設費は10億ズロチ、雇用は1,000人以上
●同国はヒートポンプ需要が急拡大、ダイキン工業も工場を建設
富士通ゼネラルはポーランドでヒートポンプ暖房機工場の設置を検討しているもようだ。国営ポーランド通信(PAP)が9日に報じたもので、急増する現地需要を取り込む狙いという。PAPの問い合わせに対し同社はコメントを控えている。
同国のブダ経済開発技術大臣によると、富士通ゼネラルは現在、建設用地を探している段階で、国内第3位の都市ウッジや、シレジア、ポメラニア地方が候補に挙がっている。スロバキアなど近隣国も検討されているという。現地紙の報道では、ヒートポンプ工場の建設費用は10億ズロチ(約2億2,000万ユーロ)で、1,000人以上の雇用を生み出すと見積もられている。
ポーランドではヒートポンプ需要が急拡大しており、2022年の販売数は前年比102%増の19万5,480台に達した。同国ではダイキン工業がウッジでヒートポンプ暖房機工場の建設を進めているほか、独ボッシュも工場新設計画を発表している。