オルレンとシントスが合弁、小型原子炉の販売で

ポーランドの国営石油会社PKNオルレンは7日、小型・超小型モジュール炉(SMR/
MMR)の商業化に向けて、国内化学企業シントスのエネルギー子会社シントス・グ
リーンエナジーと合弁契約を結んだと発表した。年内に競争当局へ承認を申請す
る。
合弁会社の名称はオルレン・シントス・グリーンエナジーで、出資比率は50対50。
具体的には、シントスが国内独占販売権を有するGE日立ニュークリアエナジーの
SMR「BWRX-300」や、他のSMR、MMRを国内外で販売する計画だ。国外ではオルレン
が進出済みの市場をまず視野に入れる。
オルレンは脱炭素化に向け、生産に必要な電力をまかなう自家用モジュール炉の設
置を計画する。また、地方自治体や他企業にもサービスを提供することで国全体の
二酸化炭素(CO2)排出削減に貢献できるとみている。さらに、モジュール炉の製
造・設置関連のサプライチェーンに国内企業が多く加わることで、ポーランドの経
済成長を押し上げる効果も見込めると考えている。

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