クロアチアのリマック、「ネヴェーラ」の量産を開始

電動(EV)ハイパーカーの開発生産を手がけるクロアチアのリマックは12日、ザグ
レブ工場で初の量産モデル「ネヴェーラ」(Nevera)の製造を開始したと発表し
た。年間50台を出荷する予定で、初年度分はすでに完売したという。完成車は近
く、米国、欧州、中東、アジアの公式ディーラー25社を通じて顧客の元に届けられ
る。
「ネヴェーラ」の製造は、現在、ザグレブのヤンコミル工場で手がけているが、ザ
グレブ近郊のスヴェタ・ネデリャのリマック・キャンパスの完工を待って同地に移
管する。
リマックは2009年の創業で、11年に同社初のEVコンセプトカー「C_One」を発表し
た。「ネヴェーラ」は2番目のコンセプトカー「C_Two」を製品化したもので、開発
から量産まで5年の歳月を要した。
リマックは独ポルシェと緊密に提携している。合弁会社ブガッティ・リマックに
55%を出資するほか、ポルシェから戦略投資を受けている。
リマックの技術部門、リマック・テクノロジーは、電池システム、動力伝達系(ド
ライブトレイン)など電動車部品を自動車メーカーに供給する。リマックは先月調
達した5億ユーロを活用して、同社の量産体制を整える方針だ。

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