ドイツ企業は今年(2010年)、平均2%以上の賃上げを行うもようだ。複数のコンサルティング会社がそれぞれ実施した企業アンケート調査をもとに2日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
\キーンバウムの調査では賃上げ幅が平均2.2%、ヒューイット、ECAインターナショナルでは同2.5%、タワーズペリンでは2.6%となった。タワーズぺリンの調査では賃上げを見送るとの回答が11%にとどまり前年調査の約40%から大きく後退している。業種別では製薬・化学で上げ幅が大きい(グラフ参照)。
\ただ、賃上げの恩恵にすべての社員が与れるわけではないようだ。企業は近年、手放したくない技術者など特定分野のスペシャリストを厚遇する傾向を強めており、すべての社員の賃上げ幅を同じくする企業は2%にとどまった(タワーズぺリンの調査)。
\