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2010/1/6

総合 - ドイツ経済ニュース

独CO2排出量、09年は90年比27%減に

この記事の要約

ドイツの2009年の二酸化炭素(CO2)排出量は1990年比で約27%減少したもようだ。経済危機でエネルギー消費が大きく後退したことがプラスに働いた格好で、京都議定書で同国に義務づけられた2012年の同削減目標21%を0 […]

ドイツの2009年の二酸化炭素(CO2)排出量は1990年比で約27%減少したもようだ。経済危機でエネルギー消費が大きく後退したことがプラスに働いた格好で、京都議定書で同国に義務づけられた2012年の同削減目標21%を08年に引き続き大きく上回った。エネルギー業界団体や研究機関からなる「エネルギーバランスシート研究チーム」の試算をもとに12月23日付『南ドイツ新聞』が報じた。

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同研究チームによると、石炭の消費量は08年に比べ18%減少した。石油消費量は東西ドイツ統一(1990年)後最低の水準まで落ち込んだという。これらの効果でCO2排出量は7.7%も減少した。

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08年の独CO2排出量は90年比で22.3%減少した。政府は最近、2020年の削減目標を従来の同30%から40%に引き上げる方針を打ち出したところだ。他の国が追随しなくても引き上げるとしている。

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これに対し財界は、単独実施はドイツの経済競争力を弱め雇用を悪化させるとして反対の立場を示している。

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