2009年に清算された通販大手Quelleのキッチン部門を母体に設立されたKQ Kuechen Quelle(フュルト)が事業の拡大に意欲を示している。同社の共同経営者の1人であるベルント・ヴァルニック社長は独dpa通信に対し、2010年は売上高で6,000万~7,000万ユーロを確保し、中期的には1億ユーロへと引き上げる目標を明らかにした。
\ヴァルニック社長はQuelleのキッチン部門の前責任者で、他の投資家と共同で同部門を買収した。これにより、従業員150人と取引先企業の社員250人の雇用が維持された。また、従来の取引先との契約は家電大手SiemensやAEGも含めすべて更新されという。顧客の分割払いについてはニュルンベルクに拠点を置く銀行TeamBankが業務を引き受ける。
\Quelleの商標権は通販大手Ottoが買収したが、KQ Kuechen Quelleは「Quelle」の文字が入った商標を使用する権利を確保した。
\同社は今後、販売チャネルとして将来性の高いインターネットとテレビショッピングを強化していく。これまで主流だったカタログ販売も継続する。
\KQ Kuechen Quelleの新オーナーにはQuelleの関係者が多く、今回の出資は長期的な視野に基づくものだとしている。
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