欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2010/1/13

企業情報

Air Berlin PLC―中東資本と包括提携―

この記事の要約

独航空2位のAir Berlinは6日、自社航空機のメインテナンスを中東資本傘下の航空機整備サービス会社であるスイスのSR Technicsに委託することで長期契約を結んだと発表した。今後10年間、エンジン整備業務の大部 […]

独航空2位のAir Berlinは6日、自社航空機のメインテナンスを中東資本傘下の航空機整備サービス会社であるスイスのSR Technicsに委託することで長期契約を結んだと発表した。今後10年間、エンジン整備業務の大部分を委託することで、千万ドルのケタ台のコストを削減するとしている。

\

Air Berlinはコスト削減に重点的に取り組んでおり、有利子債務を2009年初頭の7億6,200万ユーロから同年9月末には5億4,800万ユーロまで圧縮した。今回の提携もこの延長線上に位置付けている。

\

SR Technicsは2006年、アラブ首長国連邦(UAE)アブダビ首長国の国営ファンドMubadala Development Companyと同ドバイ首長国の国営会社Dubai Aerospace Enterpriseに買収された。MubadalaはSR Technicsの資本70%を持つ。この買収の背景にはアブダビが石油依存型の経済から脱却する政策の一環として航空宇宙産業を育成しようとしていることがある。

\

同国は1年ほど前にAir Berlinへの出資に意欲を示した経緯がある。今回の契約ではAir Berlinのスペアエンジン最大12基のメインテナンス費用およそ1億ドルの資金をMubadalaが融資することでも合意しており、両社が緊密な関係を築きつつあることがうかがわれる。

\
企業情報
経済産業情報
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |