ビール大手の蘭Heineken(アムステルダム)は11日、メキシコの飲料大手FEMSAからビール事業を譲り受けると発表した。足元の欧州市場が頭打ちとなっていることを受け、成長の余地が大きい中南米市場で事業を強化する意向だ。
\買収金額は38億ユーロで、債務と年金の引き受けを含めると約53億ユーロに上る。支払いには自社株を当てる予定。これによりFEMSAはHeinekenグループの資本20%を握り、第2位株主となる。Heinekenの創業者一族は過半数株を維持する。
\FEMSAは「Sol」「Tecate」「Dos Equis」「Kaiser」などの有力ビールブランドを傘下に持ち、メキシコでは市場シェア42%を持ち2位につけている。ブラジルでもシェア約7%で4位に入る。
\FEMSAのビール部門買収に関心を示していた英SAB Millerは利益の約9割を南アフリカ、中国、コロンビアなどの新興市場で稼いでいる。
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