世の中には聖域というものがある。自分自身が何の価値も見出さないとしても、社会の少なからぬ人が大切にしている物事や場所はやはりそっとしておくべきだろう。欧州であれば教会はそうした場の最たるものだ。ドイツでは最近、こともあろうに秩序の番人である警官がここでとんでもないことをしでかしてしまった。
\その事件が起きたのは年明けの早朝であった。バイエルン州の小都市レナーツホーフェンが誇るバロック様式の教会には信心深い信者25人が集まり、礼拝が行われていた。
\すると、、、どこからかガサガサという雑音やうめき声が聞こえてくるではないか。これでは礼拝に集中できないということで、1人の女性が物音の発信源である2階の聖歌隊席の辺りをのぞいてみると、、、。なんと若い男女がセックスをしているではないか。
\教会内で性行為をするとはそれ自体、「一体、何を考えているのだ」と頭を抱えてしまうが、驚きはこれにとどまらなかった。男性(26歳)は正真正銘の警察官だったのである。おそらくジルベスター(大みそか)のパーティの勢いで教会にちん入したのだろう。
\禁断の場所でことに及べばスリルで興奮が一段と高まるのかもしれないが、その代償は大きかった。地元警察は4日、この警官を即時停職処分としたことを明らかにした。最終的には懲戒免職となる可能性もあるようだ。
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