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2010/1/13

経済産業情報

独企業3社、英で洋上風力発電パークの建設落札

この記事の要約

エネルギー大手のRWE、エーオンと電気大手シーメンスの独3社は8日、英国の国営不動産管理会社クラウンエステートが洋上風力発電パーク向けに実施した建設海域入札で落札したとそれぞれ発表した。クラウンエステートは3回目となる今 […]

エネルギー大手のRWE、エーオンと電気大手シーメンスの独3社は8日、英国の国営不動産管理会社クラウンエステートが洋上風力発電パーク向けに実施した建設海域入札で落札したとそれぞれ発表した。クラウンエステートは3回目となる今回の入札で、英国領海の9カ所の海域を複数の風力発電業者や企業連合に割り当てた。落札企業が9海域で建設する洋上風力発電パークの総発電能力は2020年までに32ギガワット(GW)に達する予定。国内エネルギー需要の25%をカバーできるうえ、売上高で820億ユーロ、雇用創出で7万人の経済効果が見込まれている。

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RWEは今回の入札で、英SSE、ノルウェーのStatkraft、Statoilと企業連合を形成し、イングランド東岸の最大海域「Dogger Bank」を落札した。ベルリンの10倍に相当する約9,000平方キロメートルの海域に9GWの風力発電パークを建設する。RWEはさらに、単独でも南ウェールズ西岸の海域「Bristol Channel」に1.5GWの発電パークを建設する。

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風力発電設備を製造するシーメンスは同社が50%出資する企業連合を通して、ヨークシャー地方東岸の海域「Hornsea」を落札。4GWの発電パークを建設する。タービンの土台などは独建設大手ホーホティーフが納入する。エーオンはイングランド南岸の海域「Hastings」に0.6GWの発電施設を建設する。

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独3社と提携先が英国に建設する洋上風力発電パークの発電能力は合わせて約15GWに上り、今回落札された海域に設置される総発電能力のほぼ半分を占める。

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