欧州連合(EU)の欧州委員会は7日、欧州版GPS(全地球測位システム)「ガリレオ」の公開入札で人工衛生14基の生産を独OHBシステムと英SSTLからなる企業連合に発注すると発表した。2012年10月に打ち上げを開始し、14年上半期から運用する計画だ。
\ガリレオは米GPSに対抗してEUが03年に導入を決めたシステム。軍事利用も行うGPSと異なり利用対象を民生分野に限定している。測定誤差は最大10~30センチメートルと性能が高い。将来的には衛星の数を最大32基に増やす予定だ。
\OHBとSSTLの企業連合は航空宇宙大手EADS傘下のEADS-Astriumに競り勝つ形で受注を獲得した。受注額は5億6,600万ユーロ。欧州委のアントニオ・タヤーニ運輸担当委員は提示額と性能面で同連合が優れていたとの見解を示した。EADS-Astriumについては入札条件を満たしていなかったとの報道もある。
\今回の入札は欧州委と欧州宇宙機関(ESA)が共同で行ったもので、打ち上げについては仏アリアンスペース、システム支援サービスについては伊ターレス・アレーニア・スペースがそれぞれ受注した。
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