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2010/1/13

経済産業情報

半数の職種で18年前より所得が減少

この記事の要約

国内の100の職種の半数で2008年の収入が1990年の水準を下回ったことが、週刊誌『シュテルン』の委託でハンブルクの研究所Statistaが実施した調査で明らかにした。調査対象としたのは正社員のサラリーマンと公務員、自 […]

国内の100の職種の半数で2008年の収入が1990年の水準を下回ったことが、週刊誌『シュテルン』の委託でハンブルクの研究所Statistaが実施した調査で明らかにした。調査対象としたのは正社員のサラリーマンと公務員、自営業者の収入(額面)で、18年間の累計インフレ率(47%)も加味している。

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調査によると、収入が最も減少したのは医師で、減少率は50%に達した。金額にすると1990年に8,780ユーロだった月収は2008年には6,400ユーロに落ち込んだ。ただ、所得額がトップの職種であることに変わりはない。このほか体育教師、森林管理者、広告事業者でも収入がおよそ40%減少した。

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一方、グラフィックデザイナーの収入は85%も増加し、月収は1,740ユーロから4,690万ユーロに拡大。マーケティング業者やブローカーの収入も60%以上増えた。業績に基づいた給与システムの普及が背景にあるという。

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全体の傾向としては、過去18年で公務員、公共サービスの職員の収入が大幅に増加した。経営に携わる役員クラスの収入も18%上昇している。年代別では、2008年の50歳以上の平均収入が月3,310ユーロで、50歳未満よりも500ユーロ多かった。18年間の収入の増加幅も50歳以上で大きい。給与制度ではクリスマスや年末のボーナス支給が減少し、成果主義が広がったという。

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