ドイツ政府は1月27日、2010年の独国内総生産(GDP)成長率予測を昨年秋に示した1.2%から1.4%に上方修正した。経済の回復傾向を踏まえ、引き上げた。
\各種の経済団体や経済研究所は2010年の成長率予測を1.5~2.0%としており、これに比べると政府の数値は低い。ライナー・ブリューデルレ経済相はこれについて、戦後最悪の経済・金融危機はまだ克服されておらず、先行きは不透明だと述べ、理解を求めた。
\今年の経済をけん引するのは輸出で、政府は5.1%の成長を見込んでいる。アジアの新興市場を中心に世界需要の回復が進むことが追い風になるとの見方だ。一方、昨年好調だった個人消費は失業懸念や新車買い替え補助金終了の反動で0.5%縮小すると予想している。
\失業者数については年平均で32万人増え、377万人に拡大するとみている。
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