半導体ウエハー大手の独Wacker Chemie(ミュンヘン)が1月27日発表した2009年12月期暫定決算の最終損益は約8,000万ユーロの赤字となり、前期の黒字(4億3,800万ユーロ)から大幅に悪化した。特別費3億4,000万ユーロを計上したことが響いた。売上高は14%減の37億ユーロ。半導体市場の縮小でウエハー需要が大きく落ち込んだ。
\同社は昨年、太陽電池メーカーSchott Solarとの合弁会社Wacker Schott Solar(WSS)から資本を引き揚げ、ソーラーウエハー事業から撤退した。また、生産拠点の統廃合や従業員の整理を行ったため、特別費が膨らんだ。
\経営陣は09年4月以降、業績が回復傾向にあるとして、2010年は売り上げと利益が大きく改善するとの見方を示した。
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