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2010/2/3

経済産業情報

住民の5人に1人が移民系=連邦統計局

この記事の要約

連邦統計局が1月26日発表した2008年の人口統計で、ドイツの住民の5人に1人が外国にルーツを持つ移民系であることが分かった。人口8,210万人の19%に当たる1560万人が外国からの移住者とその子孫で、外国籍は730万 […]

連邦統計局が1月26日発表した2008年の人口統計で、ドイツの住民の5人に1人が外国にルーツを持つ移民系であることが分かった。人口8,210万人の19%に当たる1560万人が外国からの移住者とその子孫で、外国籍は730万人、ドイツ国籍は830万人だった。人口に占める移民系の割合は05年が18.3%、07年が18.7%と年々増加しているものの、移民の流入が現在の水準で推移すれば、新生児に占めるその子供の割合は2030年から減少に転じるという。

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移民の78%は欧州出身で、欧州連合(EU)27カ国は同33.8%に上る。アジア・オセアニアは15.1%。国別ではトルコ出身が290万人強、旧ソビエト連邦(CIS)が290万人弱で最も多い。ポーランドは140万人、旧ユーゴスラビアは130万人だった。両親が異なる外国の出身であるため、ルーツとなる国を特定できない人は130万人に上る。

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移民系と一般のドイツ人を比べると、移民系の平均年齢は34.4歳で、ドイツ人(同45.3歳)より10歳以上若い。このため、独身の割合も45.5%とドイツ人の38.4%を大きく上回る。

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社会的にみると、移民系は不利な状況に置かれており、義務教育の非修了者は14.2%(ドイツ人1.8%)、職業訓練を受けていない人は44.3%(同19.9%)に上る。また、25~65歳の失業率はドイツ人(6.6%)の2倍の12.4%で、ミニジョブなど非正規の仕事に就く割合も13.7%(ドイツ人9%)と高い。

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