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2010/2/17

経済産業情報

独機械業界、10年はゼロ成長の見通し

この記事の要約

独機械工業連盟(VDMA)のヴィッテンシュタイン会長は10日、「(独業界の)生産高は今年下半期から増加に転じるものの、通期では2009年水準の1,510億ユーロにとどまる」との予測を発表した。今後の雇用情勢については言及 […]

独機械工業連盟(VDMA)のヴィッテンシュタイン会長は10日、「(独業界の)生産高は今年下半期から増加に転じるものの、通期では2009年水準の1,510億ユーロにとどまる」との予測を発表した。今後の雇用情勢については言及を避けたが、生産高が予測したレベルにとどまれば、昨年に引き続き人員調整が避けられないとみられる。

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VDMAによると、09年12月の加盟企業の受注高は前年同月比8%増となり、15カ月ぶりにプラスに転じた。ただ、比較対象の08年12月は受注が同年中で最も低い月だった。また、09年12月は国外が15%増となったのに対し、国内は4%減とマイナス成長が続いている。

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大型受注による統計上のブレが少ない3カ月単位の比較を見ると、09年10-12月期は前年同期比で13%減少。国内が16%、国外も11%落ち込んだ。

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09年通期の受注高は38%の大幅減となった。売上高は23%減の1,600億ユーロ、生産高も25%減の1,510億ユーロに縮小している。

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独機械業界では経済危機の発生からこれまでに、従業員50人以上の企業で雇用規模が計3万4,000人縮小した。実際には10万人の削減が必要とされており、雇用不安は今後も続きそうだ。

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