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2010/2/24

経済産業情報

ソーシャルメディア、DAX30社中23社が利用

この記事の要約

ソーシャルメディアをマーケティングに活用する企業が増えている。市場調査会社VierpartnerがDAX(ドイツ株価指数)採用の30社を対象に実施した調査で、ミニブログサービスTwitterに公式アカウントを設置している […]

ソーシャルメディアをマーケティングに活用する企業が増えている。市場調査会社VierpartnerがDAX(ドイツ株価指数)採用の30社を対象に実施した調査で、ミニブログサービスTwitterに公式アカウントを設置している企業が4社に3社(23社)に上ることが明らかになった。ソーシャル・ネットワーキングサービス(SNS)のFacebookに登録しているのは3社に2社(19社)、ビデオ共有サイトYoutubeを利用しているのも2社に1社(15社)で、ソーシャルメディアを一切利用していない企業は4社にとどまった。16日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。

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VierparterはDAX30社の主要ソーシャルメディア(Twitter、Facebook、Youtube)でのプレゼンスを調査。企業が公式に活用しているものに限らず、社員が自発的に情報発信しているものも対象に含め、活用法やユーザーの規模を調べた。調査は2009年9月に実施した。

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ソーシャルメディアを通じたユーザーのアクセス数が最も多い企業はアディダスで、427万人に上った。これにドイツテレコム(230万人)、BMW(134万人)、フォルクスワーゲン(58万人)、ダイムラー(50万人)が続いており、自動車メーカーがソーシャルメディアを積極活用していることが分かる。一方、K+S(肥料)、メルク(製薬)、メトロ(小売)、ミュンヘン再保険はソーシャルメディアを全く利用していなかった。

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ただ、ソーシャルメディアを活用している企業でも目的や方向性が明確なところは少なく、ほとんどは活用の方法を模索している段階のようだ。Vierpartnerの担当者は、「ソーシャルメディアの最も重要な点はユーザーとの双方向の対話にある」と指摘。デザインやレイアウトでどんなに趣向を凝らしても、企業PRを一方的に発信するだけではほとんど意味がないと明言した。

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