独機械大手Gea(ボーフム)は11日の決算発表で、他社買収を検討していることを明らかにした。年商2億~3億ユーロ規模の食品加工機械メーカーを標的にする考えだ。
\同日発表した2009年通期決算の売上高は44億1,000万ユーロで、前年から14.8%減少した。金融・経済危機の影響を受けたためで、受注高も18.1%減の40億8,000万ユーロに後退している。ただ、同社は景気の影響が比較的小さい食品メーカーを主要顧客としているため、売り上げと受注の減少幅は独機械業界平均の各23%、38%を大きく下回った。
\営業利益(EBITベース)は前年の5億520万ユーロから2億6,820万ユーロへとほぼ半減した。売上減のほか、リストラ費6,500万ユーロの計上が響いた。リストラでは世界の従業員およそ2万1,000人のうち2,300人を整理した。
\同社の業績はすでに底を打っており、09年第4四半期(10~12月)は受注高が前期比5%増の10億90万ユーロに拡大。8四半期ぶりに好転した。2010年は売上高で横ばい、受注高では緩やかな増加を見込む。
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