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2010/4/14

総合 - ドイツ経済ニュース

製造業受注、2月は前月比横ばいに

この記事の要約

連邦経済省が7日発表した2010年2月のドイツ製造業受注指数は物価・季節調整後の実質で前月比プラマイゼロだった。比較対象の1月は大型受注が多く同指数が5.1%増と大幅に上昇しており、エコノミストの間では2月はその反動でマ […]

連邦経済省が7日発表した2010年2月のドイツ製造業受注指数は物価・季節調整後の実質で前月比プラマイゼロだった。比較対象の1月は大型受注が多く同指数が5.1%増と大幅に上昇しており、エコノミストの間では2月はその反動でマイナスに転じるとの見方が強かった。同省は企業景況感や素材産業などの受注改善が続いていることを踏まえ、製造業の景気回復が今後も進むとの見方を示した。

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2月は国外受注が1.8%増と好調で、ユーロ圏外からのものは2.9%増と特に大きく伸びた。ユーロ加盟国(ドイツを除く)からの受注は0.1%増、国内は同1.9%減だった。

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部門別では中間財が2.1%増加した。国外が2.8%増え、ユーロ圏外は5.0%の伸びを記録している。ユーロ圏(同)は0.5%増、国内も1.4%増とユーロ圏外に比べ増加幅が小さい。

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投資財の受注は0.6%減少した。国内が4.3%減って足を強く引っ張った格好。国外は2.1%増で、内訳はユーロ圏が1.4%増、非ユーロ圏が2.4%増だった。

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消費財は5.6%の大幅減となった。国内が6.4%減、国外は4.9%減(ユーロ圏8.0%減、非ユーロ圏1.4%減)。

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大型受注による統計上のブレが少ない2カ月単位の比較を見ると、2010年1-2月は前の期の09年11-12月を3.7%上回った。部門別では中間財が4.9%増、投資財が3.9%増となったのに対し、消費財は2.2%減少している。

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1-2月期の受注は前年同期比(営業日数調整値)では22.5%増と大幅に改善した。連邦経済省によると、08年1-2月期に比べると約20%下回っているという。

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