独鉄鋼業界団体Stahlが12日発表した2010年3月の国内粗鋼生産高は395万8,000トンで、前年同月から91.5%増加した。景気の回復が反映された格好。鉄鋼不況は09年春にピークを迎えたことから、Stahlは今年第2四半期も大幅な生産拡大が続くとみている。2010年1-3月期の粗鋼生産高は1,086万8,000トンで、前年同期を49.4%上回った。
\同団体は以前発表した予想で、今年通期の生産成長率が10~15%程度になると慎重な見方を示した。資源大手のBHPビリトン、リオティントは鉄鉱石価格の100%値上げを要求しており、Stahlはこれが鉄鋼需要の縮小をもたらす恐れがあるとみている。
\