連邦統計局が6日発表したドイツの2008年の医療費は前年比3.9%増の2,632億ユーロとなり、国内総生産(GDP)に占める割合は10.5%に達した。09年はGDPが5%縮小したため、同割合は11%を突破したとみられる。08年の市民1人当たりの額は3,210ユーロで、前年の3,080ユーロから4.2%増加した。
\医療費の支出額が最も多かったのは公的健康保険で、前年比4.2%増の1,515億ユーロに拡大。全体の57.5%を占めた。民間健保の支出額は6.2%増の6.2%増の249億ユーロと増加幅が大きい。
\薬剤費は3.7%増え432億ユーロに拡大した。家庭の医薬品購入額は減少したものの、公的・民間健保の支出は増え差し引きで4%近い伸びとなった。
\2000~08年の9年間をみると、薬剤費の増加率は年4.0%で、医療費の同2.7%を大きく上回っている。
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