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2010/4/21

企業情報

Koninklijke Philips Electronics NV―4四半期連続で黒字に―

この記事の要約

電機大手の蘭Philipsが19日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の最終損益は2億100万ユーロの黒字で、前年同期の赤字(5,700万ユーロ)から改善した。景気回復のほか、事業再編も奏功、09年4-6月期か […]

電機大手の蘭Philipsが19日発表した2010年1-3月期(第1四半期)決算の最終損益は2億100万ユーロの黒字で、前年同期の赤字(5,700万ユーロ)から改善した。景気回復のほか、事業再編も奏功、09年4-6月期から4四半期連続で利益を計上した。

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売上高は56億7,700万ユーロで、前年同期から12%増加した。照明部門が20%増の18億1,000万ユーロと特に好調で全体をけん引。家電、医療機器もそれぞれ11%増の19億4,200万ユーロ、5%増の18億2,100万ユーロと増収を確保した。地域別では新興国向けが22%増の17億3,200万ユーロと大きく伸びている。

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照明が好調なのは自動車、最終消費者向け販売が伸びているため。発光ダイオードの需要拡大や中国、インド、南米市場の成長が大きいという。

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営業損益(EBITDAベース)は前年同期の赤字(7,400万ユーロ)から5億400万ユーロの黒字に転換した。3部門すべてが利益を計上、家電は前年同期の赤字(4,900万ユーロ)から1億6,600万ユーロの黒字へと好転した。Philips全体の売上高営業利益率(EBITDAベース)は8.5%で、前年同期のマイナス1.5%から大幅に改善している。

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今後の業績については経済の先行きが依然、不透明だとして慎重な姿勢を示した。2010年12月通期の売上高営業利益率(同)は10%を目指す。

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