印ITサービス2位のInfosysがドイツ事業を強化する。今後3年で独拠点のITスタッフを現在の300人から600人に増員してプレゼンスを強化するとともに、顧客のニーズに柔軟に対応できる体制を整える。Infosys独法人を統括するフランツヨーゼフ・シューアマン氏が経済紙『ハンデルスブラット』に対して明らかにした。
\Infosysは2003年にドイツ市場に進出。自国の人件費の安さを武器に低価格のサービスを提供し、顧客を増やしている。同社によるとDAX(ドイツ株価指数)企業の2社に1社から業務を請け負っており、本国インドでは900人のドイツ専門スタッフがITアウトソーシングやソフト開発などの業務を担当しているという。ただ、米IBM、Hewlett-Packard(HP)、Acceutureや独T-Systems、Siemens IT Services & Solutions (SIS)といった大手からシェアを奪うには至っておらず、独ITサービス市場では上位10社に入っていない。
\低価格サービスの強みがあるにもかかわらず同社のシェアが伸び悩む原因について、ミュンヘンのコンサルティング会社Experton Groupの担当者は「企業のIT責任者の多くは、ドイツ語ですぐに相談できるプロジェクトパートナーを望んでいる」と指摘した。シューアマン氏はこれを踏まえ、現地スタッフを増員する方針だ。
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