投資会社の米Goldman Sachsと英Permiraが売りに出している独特殊化学子会社Cognis(モンハイム)に複数の競合企業が関心を示しているもようだ。メディア報道では、独BASFと英Croda、米Lubrizolの3社が関心を示したとされる。このほか、独Evonik、蘭DSM、ベルギーのSolvayも潜在的な売却先と目されている。
\Cognisは1999年、日用品大手Henkelから分離して設立された企業で、2001年にGoldman SachsとPermiranの傘下に入った。メディア報道によると、両投資会社はCognisを債務も含めて35億ユーロ以上で売却したい考え。Cognisの債務は09年末時点で約20億ユーロに上る。
\買収に関心を示すとされるCrodaはCognis同様、化粧品原料を生産しており、09年の売上高は9億1,600万ポンド(10億4,000万ユーロ)に上った。一方、Lubrizolは燃料添加剤やポリマーを手がけており、09年は46億ドル(33億8,000万ユーロ)を売り上げた。
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