世界28カ国の計3万人を対象に英BBC放送が実施したアンケート調査で、ドイツは国際政治に最も好ましい影響を与えている国に選ばれた。2005年に始まった同調査で同国が1位になるのは09年に引き続き2年連続。上位には日本、カナダ、英国、フランスといった成熟した先進国が名を連ねており、独『ヴェルト』紙は、ドイツはこれらの国々とともに「愛らしい年配のおばさんのような存在になっているようだ」との見方を示した。
\ドイツの影響力を好ましいと評価する人は全体の59%に達し、2位の日本(同53%)を6ポイント上回った。3位の英国は52%、4位のカナダは51%、5位のフランスは49%だった。
\ドイツに最も強く好感を寄せる国は隣国フランスで、84%が肯定的な評価を下した。欧州連合(EU)のけん引車として両国が長年、二人三脚を続けてきたことが反映されているもようだ。フランスに次ぐ2位は韓国で、82%が肯定的にみている。独韓両国は第2次世界大戦後に国家分断の悲哀を味わっており、韓国にはドイツに親近感を抱く人が伝統的に多い。
\一方、ドイツの影響を好ましいと考える市民が最も少ないのはパキスタンで、わずか13%にとどまった。これにインド(同22%)、トルコ(33%)が続く。トルコの数値が低いのはドイツに住むトルコ人が多いことと関係しているとみられる。ちなみに、日本人の回答は同40%で、トルコ人に次いで少ない。
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