市場調査大手GfKが27日発表したドイツ消費者景況感指数の5月向け予測値は3.8となり、前月の3.4(修正値)から0.4ポイント上昇した。改善は2カ月連続。GfKはドイツ経済回復のシグナルが強まったことで個人消費にも「春の気配」が出てきたとの見方を示した。
\景気の見通しに関する4月の指数(5月向け予測値の算出基準の1つ)は前月から18ポイント増の22.5に上昇、1年前の09年4月からの改善幅は約54ポイントに達した。世界経済の力強い回復を受けドイツ経済のけん引車である輸出の見通しが明るくなったほか、懸念されていた雇用情勢の悪化も杞憂に終わる公算が高まったことが大きい。
\こうした事情を反映して所得の見通しに関する4月の指数も前月から21.7ポイント増の35.2へと急上昇。2001年5月以来の高水準に達した。
\高額商品の購入意欲に関する指数は1.8ポイント減の21.6に低下し、2カ月連続で小幅減となった。自動車燃料や灯油価格の値上がりを受け、物価の上昇を予想する消費者が増えていることが背景にある。ただ、同指数は依然として高い水準を保っており、消費が堅調だった前年同月を9.2ポイント上回った。
\