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2010/4/28

総合 - ドイツ経済ニュース

独化学業界がベア見送りで合意

この記事の要約

独化学業界の労使は21日の合意で、賃上げの見送りを決めた。経済危機で企業業績が悪化しているためで、ベースアップよりも雇用の維持を優先させた格好だ。協定期間は11カ月。開始時期は地区により異なる。\ 一時金は原則として支給 […]

独化学業界の労使は21日の合意で、賃上げの見送りを決めた。経済危機で企業業績が悪化しているためで、ベースアップよりも雇用の維持を優先させた格好だ。協定期間は11カ月。開始時期は地区により異なる。

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一時金は原則として支給される。金額は労働条件により550~715ユーロと開きがある。経営状態が悪い企業は従業員代表(Betriebsrat)ないし労組・雇用者団体の承認を得れば支払い義務を免除される。また、経営状態が良好な企業は「景気ボーナス(Konjunkturbonus)」という名の特別一時金も支給する(金額は労働条件により200~260ユーロ)。

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今回の協定では若者の新規採用を促進する目的で基金を設立することも取り決められた。同基金は化学雇用者団体に加盟する1,900社が計2,500万ユーロを拠出して設置。職業訓練を終了した者を正社員として採用した企業に対し1年間、毎月1,000ユーロを支給する。経済危機で新規雇用が減少するのを抑制する狙いがあり、労使はこの措置により2010、11年に少なくとも計2,000人が正社員の座を獲得すると見込んでいる。

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