連邦統計局が10日発表した2010年3月のドイツ製造業売上高は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比2.7%増(暫定値)となり、同0.2%減(修正値)となった2月から大幅に改善した。2月は記録的な寒波の影響で経済活動が鈍っており、その反動もあったようだ。ドイツの各種経済統計は3月以降、好転しており、実体経済は明るさを増している。
\3月の製造業売上はユーロ圏(ドイツを除く)との取引を除きすべてプラス成長を確保した。国内売上が4.0%増と特に好調で、ユーロ圏外も2.6%の伸びを示した。ユーロ圏は機械、電気製品などが不振で、製造業全体でも0.5%減と振るわなかった。
\部門別で最も大きく増加したのは機械で、増加幅は6.0%に達した。これに金属製品(同5.5%増)、自動車(4.3%増)が続く。(表を参照)
\製造業売上は前年同月比では8.6%増加した(物価・労働日数調整値)。国外が11.7%増と好調で、特にユーロ圏外は19.6%の伸びを記録している。ユーロ圏は3.4%増、国内は6.0%増だった。
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