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2010/5/19

経済産業情報

独化学業界、2010年予測引き上げ

この記事の要約

独化学工業会(VCI)は17日に発表した第1四半期業界レポートのなかで、2010年通期の業績見通しを上方修正した。景気の回復が順調に続いているためで、生産成長率を従来予測の5%から8.5%、売上成長率を同6%から10%に […]

独化学工業会(VCI)は17日に発表した第1四半期業界レポートのなかで、2010年通期の業績見通しを上方修正した。景気の回復が順調に続いているためで、生産成長率を従来予測の5%から8.5%、売上成長率を同6%から10%に引き上げた。生産者価格の変動率もプラス1.0%から同1.5%へと上方修正している。

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第1四半期の業界生産高は前期比で1.9%(前年同期比は14.9%)増加した。化学基礎原料が5%増と伸び率が大きかった。工場稼働率は5ポイント増の82.8%で、通常の水準までほぼ回復したとしている。

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売上高は385億ユーロで、3.0%(同16.0%)増加した。これまで低調だった国内が7.0%増(14.0%増)と大きく改善。国外は0.5%増(16.5%増)だった。生産者価格は前期比が0.8%、前年同期比も0.7%上がっている。

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第2四半期以降の見通しについては成長率が鈍化するとの見方を示した。ギリシャ財政危機に端を発するユーロの信任問題を受け、最も重要な輸出市場である欧州連合(EU)で景気回復の腰折れ懸念が高まったことをリスク要因に挙げている。

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