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2010/5/26

総合 - ドイツ経済ニュース

ヘッセン州コッホ首相が退任へ

この記事の要約

独ヘッセン州のローラント・コッホ首相(キリスト教民主同盟=CDU)は25日の記者会見で政界から引退する考えを表明した。「政治は私の生活の魅力的な部分だが、すべてではない」と発言。これまで実現した自らの業績に満足の意を示し […]

独ヘッセン州のローラント・コッホ首相(キリスト教民主同盟=CDU)は25日の記者会見で政界から引退する考えを表明した。「政治は私の生活の魅力的な部分だが、すべてではない」と発言。これまで実現した自らの業績に満足の意を示した。今後は経済界に転じる意向だ。CDUの党首であるメルケル連邦首相に対しては退任の意向を1年前に伝えたとしている。後任は明らかにしていないが、盟友である同州のフォルカー・ボウフィーア内相(CDU)が有力視されている。

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コッホ首相は8月末で州議会議員と州首相を辞任する。また6月12日に開かれるCDUヘッセン州支部の大会で州委員長、11月のCDU全国大会で副党首を辞任する。州首相の任期は2014年まで残されているため、後継者は安定した政権基盤を引き継ぐことができる。

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コッホ首相は1999年の選挙で、中道左派の社会民主党(SPD)から同州の政権を奪い取った。財政・経済政策に精通しており、2003年にはノルトライン・ヴェストファーレン州のシュタインブリュック州首相(当時、SPD)と共同で国レベルの補助金削減案を提言した。ショイブレ連邦財務相が今月中旬、薬の副作用で1週間ほど休養した際は、後継者の有力候補と目されていた。

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