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2010/6/2

総合 - ドイツ経済ニュース

独消費者景況感がやや悪化、ユーロ危機響く

この記事の要約

市場調査大手のGfKが5月26日発表したドイツ消費者景況感指数の6月向け予測値は3.5となり、前月の3.7(修正値)から0.2ポイント低下した。ユーロ加盟国のデフォルトリスクやユーロ信任問題をめぐる議論を背景に、景気と所 […]

市場調査大手のGfKが5月26日発表したドイツ消費者景況感指数の6月向け予測値は3.5となり、前月の3.7(修正値)から0.2ポイント低下した。ユーロ加盟国のデフォルトリスクやユーロ信任問題をめぐる議論を背景に、景気と所得の見通しが大幅に悪化したことが響いた。

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景気の見通しに関する5月の指数(6月向け予測値の算出基準の1つ)は3.9となり、前月の22.5から18.6ポイントも低下した。ギリシャなど財政が悪化したユーロ加盟国向けの巨額支援策を受け、ドイツの景気回復が鈍るとの懸念が広がっているようだ。

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所得の見通しに関する5月の指数(同)も前月の35.2から11.5ポイント減の23.7に落ち込んだ。ユーロ加盟国への支援の結果、ドイツの財政引き締め圧力が強まると多くの消費者が予想していることが反映された格好。

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高額商品の購入意欲に関する指数(同)は18.1で、前月の21.6から3.5ポイント低下した。ユーロ安で物価が上昇すると、購買力が低下するという事情が背景にある。ただ、同指数は依然として高水準にあり、前年同月を5.6ポイント上回っている。

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