ドイツ連邦統計局が5月28日発表した2010年4月の輸入物価指数は前年同月比+7.9%で、08年8月以来の大きな上げ幅となった。石油価格の上昇が最大の押し上げ要因で、原油・石油製品を除いたコアの同物価上昇率は3.3%だった。このほか、ユーロ安も響いたとみられる。前月比の輸入物価変動率は+2.0%で、09年10月から7カ月連続で上昇した。
\エネルギー価格は前年同月比で33.3%上がった(前月比+6.0%)。原油は+65.4%(同+8.8%)、石油製品も+56.1%(+4.4%)と大きく上昇している。一方、天然ガスは8.0%(+2.0%)下落、石炭も23.1%(+2.6%)落ち込んだ。
\原料では非鉄金属鉱石が+54.0%(+4.6%)、非鉄金属(半製品を含む)も+37.4%(+5.4%)と大幅に上昇した。特に鉄鋼原料であるニッケルは+120.9%(+12.9%)と上げ幅が大きい。粗銅も+66.0%(+4.6%)と上昇率が高かった。
\粗鉄・粗鋼・鉄合金は前年同月比で27.4%下がったものの、前月比では10.6%上昇。原料の鉄鉱石もそれぞれ-9.7%、+21.9%となった。前月比の上げ幅が大きいのは鉄鉱石メーカーが大幅な値上げを行ったため。
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