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2010/6/2

企業情報

双日―独に太陽光発電所を開設―

この記事の要約

双日は5月31日、ドイツで太陽光IPP(独立系発電事業者)事業に参画したと発表した。完全傘下のソウジツ・ソーラー・ベッツヴァイラー社(Sojitz Solar Betzweiler GmbH)をデュッセルドルフに設立、ド […]

双日は5月31日、ドイツで太陽光IPP(独立系発電事業者)事業に参画したと発表した。完全傘下のソウジツ・ソーラー・ベッツヴァイラー社(Sojitz Solar Betzweiler GmbH)をデュッセルドルフに設立、ドイツ南部のベッツヴァイラーで3メガワット(MW)の太陽光発電所の操業を開始した。総事業費は約10億円で、そのうち約85%をドイツ復興金融公庫(KfW)の制度金融を利用したプロジェクトファイナンスで調達している。

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発電した電力はベッツヴァイラーを管轄する配電事業者EnBWに販売する。EnBWは長期売電契約に基づき電力の全量を1キロワット時当たり31.94ユーロセントの固定価格で20年間、買い上げる。発電所の保守・管理は、太陽光発電システムインテグレーターのWirsol Solar AGに委託する。

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ドイツはフィードインタリフ(固定価格買取制度)をはじめとして、太陽光発電の普及を後押しする制度や法律が整備されており、世界一の市場に成長した。また、欧州連合(EU)は2020年までに温室効果ガスを20%削減する目標を掲げて再生可能エネルギーの導入を推進しており、双日はドイツでのIPP参画を足がかりに、欧州事業を拡大していく方針だ。

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