中国の電気自動車(EV)メーカー比亜迪汽車(BYD)はドイツに欧州事業の統括拠点を設置する。ヘンリー・リー販売担当役員が独『ヴェルト』紙に対し明らかにした。大空港にできるだけ近い場所に設置する意向で、年内にも選定。欧州市場の開拓に乗り出す。
\まずは同社のEVセダン「E6」を2011年半ばに発売し、ハイブリッド車「F3DM」も投入する。補助金制度の整った国から販売していく意向。欧州のどの国で最初に販売するかは未定という。
\重点を置くのは社用車事業だ。欧州企業は経済・金融危機下の2009年に社用車投資を大幅に抑制しており、BYDは更新需要が高いと判断した。
\中国自動車メーカーの欧州市場進出はこれまで、安全性の低さがネックとなり、すべて失敗している。リー氏はこれを踏まえ、「わが社の自動車は(欧州の)技術規格をすべて満たす」と明言、販売成功に自信を示した。
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